美術音楽会議とは

東京藝術大学卒業後、欧州で8年の研鑽を積む。ドイツ、ロシア、スイス等の国際コンクールで優勝、入賞を重ね、世界各地でリサイタルやオーケストラとの共演を重ねる。
美術音楽会議は、ヴァイオリニスト 鈴木舞の「フランスのサロン文化の再生」という構想から発展して生まれた、古典的かつ新しい形式の発表会です。作曲家が現代音楽などを作曲し、演奏家が新旧の楽曲を披露、美術家や詩人が作品を発表いたします。
サロンは、貴族と文化人が集い文化振興と交流の場とするフランス社交界の風習です。啓蒙主義、ロマン主義時代に栄え、多くの文化人の交流の場となっていました。サロンには様々なアーティスト、例えば詩人や音楽家、画家、デザイナーなどが集まり、それぞれの作品が発表され、その繋がりをきっかけに新たな組み合わせでの活動が始まることもありました。
美術音楽会議はそのようなサロンを現代に復興し、形式の壁を越えて芸術家同士の繋がりを持とうとする試みです。
貴族社会が解体された現代においての権力者は、私たち市民であります。この現代にサロンが復興することがあれば、これは紛れもなく文化的活動に関心を示してくださる市民全員のためのもの、と言えるでしょう。
美術音楽会議は市民というパトロンに支えられ、今日も活動を行っております。